性の葛藤を越えた、静かな美しさに心を奪われた
性別違和を抱えながらも、自らの姿を貫き通した樹咲早姫の作品。ヌード・ポーズ集という形式だが、ただのセクシー写真集ではない。まるで、一人の女性が鏡に向かって、やっと自分を受け入れた瞬間を撮影したような静けさがある。第一印象は『これ、性欲じゃなくて、魂に刺さる』だった。
見どころ紹介
千葉の自然に溶け込む、生きた身体
都内スタジオだけではなく、千葉の森や海岸で撮られたシーンが圧巻。木漏れ日が肌を撫で、風が髪を揺らす。彼女の身体は、自然の一部のように見える。まるで、彼女が生まれたときからこの光を浴びていたかのよう。
恥ずかしそうに笑う、その一瞬の真実
ビシっと決まったポーズの次に、急に目を伏せて笑う場面がある。その瞬間、彼女はモデルではなく、一人の女性になる。恥ずかしさと誇りが交錯する表情。これは、誰もが持つ『自分を曝け出すことへの不安』そのもの。
視線の先に、誰かがいるような不思議
カメラの向こうに、誰かがいるように感じる瞬間が何度もあった。目線の先には、過去の自分? 未来の自分? それとも、観るあなた? ここから先は、実際に観て確かめてほしい。
僕の感想
僕は、この作品の美しさに涙が出そうになった。性の変容を描いた作品は多いが、これほど「癒される」のは初めてだ。ただ、一つ惜しい点がある。収録時間が短い。15分足らずで終わってしまう。もっと、彼女の呼吸と静寂を、長く感じていたかった。これだけの世界観を、もう少し深掘りしてほしかった。




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