4月 1, 2026
深夜2時。妻の寝息が隣から聞こえてくる。俺はリビングのソファでノートPCを開いてる。指が震える。38歳、地方銀行の支店長補佐。結婚6年、妻の美咲は35歳、パートで事務仕事。俺は175cm、70kgの普通体型。真面目で几帳面、NTRなんて動画でしか知らなかった。でも今、この体験談を書いてる手が止まらない。吐き気がするのに、下半身が熱い。最低だ。誰かに話さないと狂う。あの夜のことを、全部吐き出したい。
美咲とは27歳で結婚した。出会いは会社の飲み会。彼女の笑顔に一目惚れ。毎週金曜は一緒にスーパーで買い物。土曜の朝はパンケーキ作って食べるルーティン。セックスは週2回。正常位中心で、俺が上になって淡々と。満足度はまあまあ。美咲は「気持ちいいよ」って優しく言ってくれる。普通の夫婦だと思ってた。
子供はいない。共働きで貯金も順調。美咲は几帳面で、俺のネクタイも洗濯してくれる女。幸せだったよ、本当に。
2月の水曜日。帰宅したら美咲がソファでスマホいじってる。通知音が鳴っても、画面を伏せてた。今思えば、あの日が最初だ。
スマホを裏返すようになったのは、セミナー参加直後だった。
俺は「仕事のメールかな?」って聞いた。美咲は「ううん、友達のLINE」と笑った。気のせいだろ、仕事のストレスだって自分に言い聞かせた。
翌週の月曜朝。洗濯カゴに新しい下着。黒のレース、ワコールじゃない。タグに「Aimer」って書いてあった。美咲の下着はいつもユニクロかGUだ。
聞けなかった。聞きたくなかった。「通販で買ったの。気分転換」って言われそうで。きっとそうだ、ダイエット始めたんだろって納得した。
3月最初の金曜。美咲の帰りが21時過ぎ。普段は20時半。「残業」ってLINE。玄関で迎えると、甘いフローラル系の匂い。俺の知らない香水。
抱きついたら、少し汗ばんでた。「疲れた?」って聞くと「うん、セミナーで遅くなった」って。投資セミナー? 最近ハマってるって話だ。無料のオンラインからリアルへ。気のせい。セミナーなんて勉強だろ。
美咲が投資セミナーに本格的に通い始めたのは、3月中旬。講師の名前は高橋翔、40歳前後だって。SNSで知ったらしい。「面白い人なんだよ。資産運用のコツ教えてくれる」って目を輝かせて話す。
最初は笑って聞いてた。俺の年収500万、貯金1000万。セミナーなんか詐欺臭い。でも美咲の変化に気づく。
夕飯時。「今日のセミナー、高橋さんすっごい話上手でさ」って美咲。声のトーンが高い。俺に話す時より笑顔。LINEでやり取り増えたみたい。画面チラ見したら、スタンプ連打。
俺の冗談には「ふふ」なのに、高橋さんの話は「えー、すごい!」って大げさ。気のせいだろ。講師なんだから当然か。
高橋さんの写真、セミナーのグループLINEから見た。身長185cmくらい、色黒でノースフェイスのパーカー。腕の筋肉が目立つ。俺の細い腕と比べてしまう。
美咲が「高橋さん、ベンツ乗ってるんだって。年収2000万超えそう」って。俺のプリウスと並べて笑う俺。話し方も低くて自信ありげ。俺の声は高い方だ。
ある夜、美咲が「高橋さんみたいな人になりたい」ってつぶやく。俺に向けた目じゃない。あの輝き、俺の時より強い。自尊心が、ジワジワ削られる。
比較が止まらない。体格、車、声、金。俺の負けが、頭にこびりつく。
ドアの隙間から、妻の声が漏れた。「あっ…高橋さん…もっと…」
――4ヶ月前、3月の最終金曜へ戻る。
美咲の行動が怪しかった。セミナー後の「女子会」が増え、帰宅22時過ぎ。スマホの位置情報アプリで追う。駅前のラブホ街、ルートインの近くに止まる。
俺は車で後ろから。プリウスを路地に停めて、徒歩で追う。心臓がドクドクうるさい。こめかみが脈打ってる。
美咲の姿。黒のタイトスカート、新調したヒール。隣に、あの高橋翔。ノースフェイスのジャケット、ベンツのキーをジャラジャラ。腕組みで歩く美咲。俺の知らない親密さ。
ホテルに入る。俺は5分待つ。息が浅い。指先が冷たい。入るか、戻るか。
(美咲を信じろ。気のせいだろ)
でも足が動く。エレベーターで4階。部屋番号、廊下の監視カメラから推測。409号室。
ドアに手をかける。鍵はかかってない? いや、サービス用に少し開いてる? いや、俺の妄想か。
ノックするか。声出すか。迷う。膝に力が入らない。
気づいたら、ドアノブを回してた。隙間5cm。暗い廊下の蛍光灯が、足元を照らす。
最初に聞こえたのは、エアコンのブーンって音。静かだ。
次に、ベッドのギシッ。低い。
息を止めた。喉がごくりと鳴る。
覗く。視界が狭くなる。耳鳴りがする。
最初に見えたのは、広い背中だった。日焼けした肌。高橋の背中。
その下、白い脚。美咲の。膝から爪先がシーツからはみ出てる。ピンと張ってる。
俺の時は、こんなに伸ばさない。拳を握った。歯を食いしばる。
ゆっくり視線を上げる。美咲の顔。目が潤んでる。口半開き。
高橋の手が、妻の腰を掴んでる。太い指。俺の倍の太さ。
背中が冷たい汗で濡れる。逃げろ。ここから。
でも、目が離せない。見てしまう。
外の車が通り過ぎる音。急に大きく聞こえる。
音が始まる。肌がぶつかる。パン。パンパン。湿ったリズム。
妻の息が荒い。「はぁ…んっ…」
高橋の低い声。「力抜けよ、美咲」
名前を呼んだ。あの親しげなトーン。俺は「美咲」って呼ばれてるのに、こんな低くねえ。
「高橋さん…あっ、奥…当たってる…」
奥? 俺の時はそんなこと言わない。水音。ぐちゅ。くちゅり。ぬるぬるした。
ベッドがギシギシ加速。妻の脚が絡みつく。高橋の腰に。
匂いが漂う。汗と、妻の甘い匂い混じり。知らない男のムスク。
(あんな声、俺とのセックスじゃ出さない。なんでだよ)
高橋が体位変える。妻を四つん這いに。後ろから。
鏡越しに妻の顔見える。恍惚。俺に向けた顔じゃない。
「俺のほうがいいだろ?」
「うん…高橋さんのほうが…大きい…もっと突いて…」
大きい。サイズの差。見えてきた。先端が太い。俺のとは違う。
妻が自分から腰振る。騎乗みたいに。俺の時は受け身なのに。
パンパンパン激しくなる。妻の喘ぎ高くなる。「いっちゃう…高橋さん! あぁっ!」
見続けるか、逃げるか。二度目の選択。殴り込みたい。なのに股間が疼く。
気づいたら、まだ覗いてた。硬くなってる自分が、最悪。
——
急に音が止まる。静寂。時計の秒針がカチカチ。外の雨音。
妻の息だけ。荒い。
高橋の笑い声。低い。「まだイケるだろ。次は口で」
妻、跪く。自分から。俺には「汚い」って拒否されたのに。
「ん…おいしい…」ってつぶやく。唇が濡れてる。
五感が洪水。視界、音、匂い、熱気。考える余裕ない。
クライマックス。妻を対面座位に。高橋の胸にしがみつく密着。
キスしてる。舌絡めて。俺とはチュッと軽くなのに。
妻の声変わる。「こんなの…初めて…高橋さん、すごい…イくっ!」
体が震える。俺とのセックスじゃイかないのに。何度も。
高橋の余裕。「美咲のここ、俺専用だな」って腰を突き上げる。
妻の爪が背中に食い込む。赤い痕。
汗の匂いが濃くなる。シーツ湿ってる。温度が高い。俺の背中は冷や汗。
絶頂。妻の目が虚ろ。叫び。「高橋さん! だめぇっ!」
高橋も唸る。低い。どぴゅって感じ。
終わって、絡み合う。妻の頭撫でる高橋。タバコに火つける。余裕の笑み。
妻、幸せそうに微笑む。あの笑顔、俺の後にはない。
なんで。
うそだろ。
でも。
壊れた。
シーツの湿り気。タバコの煙。妻の吐息。全部残る。
ドアから離れる。膝がガクガク。吐き気。なのにズボンの中で硬い。
最悪だ。妻が寝取られてるのに、勃ってる俺。
廊下で壁に寄りかかる。深呼吸。匂いが鼻に残る。あの汗。
エレベーター下りる。外の雨。冷たい雫が顔に。
車に戻る。エンジンかけず、放心。頭の中でリプレイ。
(殴りてえ。泣きてえ。でも、射精しそう)
家に帰る。美咲はまだ帰ってない。風呂入って証拠消す。股間握る。自分で慰める衝動。
我慢した。最低の夜。
翌朝、美咲帰宅。「女子会遅くなった」ってキス。唇腫れてる。匂い微かに。
知らないふり。問い詰めるか? 選択の三度目。
黙った。壊れた俺の選択。
あの夜から、一人で再生する癖がついた。ベッドで目を閉じる。
妻の声。「もっと…高橋さん…」あの響き。ぐちゅ音。背中の広さ。
手が動く。射精する。虚無。頭の中で「最低だ」って声。
翌日また思い出す。あの匂い。あの音。中毒だ。
一番興奮するのは、妻の絶頂。俺の知らない顔。
セックスが変わった。妻が上になる騎乗位求めてくる。俺の時は拒否。
腰振る姿。高橋を思い出す。硬くなる。
首筋にキスマーク発見。薄い赤。セミナー後のシャワーで消えない。
行為中、脳内再生。興奮倍増。妻の「んっ」が、あの声に聞こえる。
LINEの既読遅い。セミナー名言わなくなった。声のトーン、俺に優しいのにどこかよそよそ。
ゴミ箱漁る。コンドームのゴミない? 匂い嗅ぐ。下着に白い跡。
知りたくないのに確認。傷つく。傷で興奮。地獄。
美咲は寝てる。俺は硬い。後悔? ある。でももう一度見たい衝動。
同じ性癖の奴いるか? 俺だけか? この狂気、治るのか。
スマホ開く。検索したくなる。あの夜と同じ。
体験後、ネット漁った。似た体験談。投資セミナー絡みのNTR。興奮した。
気づいたらFANZA開いてた。
妻の寝顔見ながら、また再生しそう。終わらない。